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ハートにモザイク

ライトに映ったシルエット

傘はささないのがいいような

 
面と向かう世界じゃないから、言葉こそが唯一の真実。気持ちは言葉にしないと存在などしない。自分の感情の中のできるだけ柔らかい部分を言葉として落とした140字の世界では、言葉こそ、言葉だけがわたしの全てだ。それはまるで自分の影のようだと思う。自分自身で、自分自身じゃなくて。鏡を見たってそこには自分しか映らないけれど、斜め後ろにいる自分のアイデンティティ。だからその抽出してできたそれの中に違う要素を入れてはいけないのだと思う。自分だけしか見ない日記ですら、無意識に誰かに読まれることを想定して書くものだと某社会学者は言う。ならばツイッターなんてなおさらだ。受け手に見られる自分像を予想して作り上げたはずだ。フォロワーさんがわたしについて述べていただいたコメントは、元担時代のわたしの理想像そのもので、そう見えてるんだって純粋に嬉しかった。と同時に、チクリとトゲがささった。どこからやってきたのかは今は見ないふりをして。
 
 
 
忘れたと思い込んでいたはずのものが時折顔を出してきて、そのたびに弱くなる。顔だってうまく思い出せないのにその時の気持ちだけ残していくなんてずるいなぁなんて思いながらそのしこりを抱きしめている矛盾。わたしはいまだにレモンティーを飲めないままでいるよ。あのひとにもしこりが残っていればいいのになんて考えるのは馬鹿らしいかな。でもそう願ってる。
 
 
 
聴いてほしいと言われてメモを渡された。そこに書かれたアルファベットを打ち込んで、イヤホンをして目を瞑る。なんだか秘密を共有している気分になる。お礼と感想を送るとまた新しいおすすめを教えてくれた。少しの嘆息と甘酸っぱさを唇に灯して、わたしは懲りずに指先を邪気忍ばせて動かせる。